再び、イスナにて

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ルースが息を飲んだ。 「霙、いいのか?本当に? 一生、いや生まれ変わっても俺の側にいてくれ!愛してる……」 「初めからそう言えばいいだろ?」 胸元を引き寄せてぐいと背伸びすると、俺からルースの唇を奪った。 ちゅ 俺から初めて仕掛けたキスに、ルースは吃驚し過ぎたのか、目を大きくこれ以上ない程に見開いて、暫く固まっていた。 その表情がおかしくて笑っていると、お返しだとばかりに、濃厚なキスをされた。 「んっ、んんっ、んっ」 これ以上はお互いの身体に障る、と理性をフル動員させて手を突っ張って離れた。 荒ぶる息を整え燻る身体の熱を鎮めつつ、再びルースに抱きしめられて胸の中に収まった。 規則正しい心臓のリズム。 もうすっかり馴染んだ体温と匂い。 ルースの全身が『お前を愛してる』と叫ぶように感じる。 俺の、俺の…番。 離れられない、離したくない。 一瞬でもまたルースと引き裂かれるかと思ったら、心臓が止まりそうになった。 もう、あんな思いをするのは嫌だ! 俺は…俺はこの龍の国で生きていく。 命の続く限り、ルースとこの国を守っていく。 そう改めて誓った。 ルースの胸に、まるでマーキングのようにすりすりとおでこを擦り付ける。 「霙……」 ため息と共に零れ落ちたルースの声。 え、嫌だった!? 甘えるのは…ダメ!? 落胆の声が口から零れ落ちた。 「…ルース…ごめん。もうしないから。」 「何言ってる!? 違う!!霙がかわい過ぎて、襲いたくなるから…もう暫く我慢して…」 はっ…俺、無意識に誘っていたのか!? 押し付けられた下半身に、ルースの硬いモノが当たってる。 ハッ、ヤバい! 「ごめんっ!そんなつもりは」 「分かってる。分かってるけど…あーっ、もう、生殺しだっ!」 ルースは俺をぎゅっと抱きしめたまま、唸っていた。 俺はそんなルースがかわいく見えて笑いを押さえきれず、肩を震わせ笑っていた。
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