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 小学生時代はイタリアで音楽中心の生活を送っていたが、中学校からは日本で普通の教育を受けたいと帰国した愛花。  実家から近い国立附属中高一貫校に入学した。  学区は違うが自転車で20分ぐらいの所に家があり馬も合う事から、須藤と中学を入学してから途切れる事なくつるんでいる。  須藤に愛花を初めて会わせた日の事を俺も覚えてる。  愛花が世界的ピアニストでバイオリニストだと知っている須藤が、初対面の愛花にayakaの曲をバイオリンで演奏して欲しいリクエストた時に、 『ポカロPのayakaは私なの。私、ピアニストやバイオリニストじゃなくて、シンガーソングライターになりたい』  嘘をつくような子じゃないという事は知っていたが、さすがにパソコンで楽曲とアニメーション動画をするのはむりだろうと疑心暗鬼になる。  そんな俺と須藤に、YouTubeとニコ生のアカウントを見せてきた。 『『マジでかーー!!』』 12歳の愛花に天才的な才能に、俺も須藤も脱帽した。  趣味でイラストソフトで絵を描き、編集ソフトでアニメーション動画に仕立てた。ポカロキャラクターの涼音リコに作成した楽曲を歌わせ、愛花はYouTubeとニコ生に動画を投稿していた。 「ポカロ絶世期の時だったけど、YouTubeの初日再生回数が100万回以上でひとつきで5千回いった曲もあったな」
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