救世主はサイバーポリス〜私を助けて下さい！！〜

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「中学生の時からプロゲーマーとして世界的に活躍していた遥翔さんだもの。恋愛なんてする暇あったら、ゲームしてるよね。モンスターフォートクエストが世界的大流行を引き起こしたし、憧れるわっ！！」

仕事以外はゲームしかしないダメ亭主になるとしか思えない遥翔兄に対し、女子大生は恋してる。

　見た目は遥翔兄も頼翔兄もハンサムな部類だとは思う。父に付き合わされてスポーツジムに通わされてたのもあり、ゲーマーでヒッキーなのに引き締まった身体つきをしてる。

「遥翔さんは任天社の次期社長で、頼翔さんはクエッションの次期社長。伽音ちゃん、お願い、どっちでもいいから、仲を取り持って！！」

任天社は玩具やコンピュータゲームの開発・製造・販売を行う日本最大手の会社で、クエッションはインターネット関連事業の会社で、ポータルサイトやブログ、小説投稿サイト、出版社の漫画配信サイト、ゲームアプリ開発などを手がけてる会社。
　御曹司だからかなりモテる。
　だけど、遥翔兄はポカロとゲームの二次元の女の子にしか興味ないからリアルの女子達を完無視していて、頼翔兄は玉の輿し狙って近づいてくる女子達に対して嫌悪感を抱いてる。

「日曜日なら２人、基本的にウチにいますよ」

「土曜日と日曜日はリラックスの日だから立ち入り禁止っていう契約なのよ。大学卒業したら任天社かクエッションで務めたいと思ってるから、社長に嫌われたくないから行けない」

　就職活動する時に少しでも優位に立つための点数稼ぎで、私の家庭教師を引き受けたらしい。
　頼翔兄がゼミの後輩に女性を指定して私の家庭教師を募集し、21人も挙手したらしく、その中で教科別で優秀な人材を選んで寄越して貰ったと言ってた。