救世主はサイバーポリス〜私を助けて下さい！！〜

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　恐る恐る某掲示板の8チャンネルを開くと、小説書籍と音楽の版の複数のカテで叩かれてた。

「ーーウゲゲッ、Yahaaトピにも上がってる。そういえば、受賞して書籍化したら取材受けたりしないといけないんだよね。顔や実年齢を晒されちゃうのかな……」

Yahaaトピにまで上がってしまったから、母の目に入ってる。
　成績が落ちなければ、母は何も言わないと思う。遥翔兄も高校1年生の時からオンラインで格闘系やパズル系やハンティング系のＥスポーツ大会で決勝までいき、決勝大会で何度か海外まで行った。
　任天社主催のEスポーツ大会でも何度か優勝してたから、社長の息子自慢の大会だと某掲示板8チャンネルで猛烈に叩かれた事を覚えてる。
　他社規格の大会でも優勝してたから実力とは認められたけど、遥翔兄は叩かれてる事に快感を得て、面白がってEスポーツ制覇を目指すようになった。
　父もそんな遥翔兄に全面的バックアップし勉強そっちのけでEスポーツにのめり込み、成績が落ちて母から大目玉を食らってた。

　母に創作活動の制限されるのも怖いが、それ以上に恐ろしいのは叩き。
　もしもの事が起きたらいけないから、母が遥翔兄にSPをつけてた。大会には出場していても交通費だけしか受け取ってなく、学生身分だから賞金を辞退してたから、学校側も咎める事はなかった。

　YouTubeや小説投稿サイトで広告収入は入るけど、受け取り申請はしてない。だから、収入は0だから、学校側から退学処分にされる事はないと思う。
　だけど、兄達が通ってたのは理系男子が通う私立中高一貫男子校の名門でゲーマーは多く、仲間はたくさんいた。

「ーー学校の子達に、私が鈴宮伽音だと知られたくないな……」