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はじめ
それは、月に1度訪れる
数日、あるいは1週間ほど前からキリキリと近づいて来る心の歪み
確実に私を見つめながら
じわり、じわりと
私の心を蝕んだだけでは飽き足らず、周りの大切な人にまで忍び寄る
犯された体は言うことを聞かず嫌悪感という胸焼けを起こす
大人になるにつれ作り込まれた仮面
この時ばかりはひび割れて
役に立たないガラクタとなる
口からは毒を吐き切れ味の悪いナイフを投げつける。
傷だらけのそれは鏡となり
盾のない私に容赦なく突き刺さる
笑い方が分からない
声の出し方は?
コントローラーの接続は切れ
体と心は反発を始める
ここにいるのに、そこにあるのに
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