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「俺も十七歳」
「恵は、正確には明日だろ」
このセリフも毎年おなじみだ。そして、胸の中にうずまくこの気持ちも。
小学校入学の時は、一人だけ学校にいくのが納得できずに大泣きした。次の年、恵と慎が一緒に入学してきて、ズルいとまた泣いた。
私と恵は同じ歳なのに。慎は私より一歳下なのに。
お母さんに、なんで産むのを一日我慢しなかったのかと責めたことがある。どう考えてもバカな八つ当たりだったけれど、私にとって、それほどこの一日が重かった。たった一日、私が恵より早く生まれたばかりに。
「小春、誕生日おめでとう」
恵が私にラッピングされた小さな箱をさし出す。
「ありがとう! はい。一日早いけど、恵のプレゼント。それでこっちが慎の分。二人ともおめでと」
「サンキュ~!これは俺からな」
「うん。ありがと」
私も二人にプレゼントを渡し、慎からのプレゼントを受けとる。恵と慎も交換する。予算は一人分五千円と決めて、三人でプレゼント交換も毎年のこと。
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