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……ん? あれ?
今、この場にいるの……、シオンだけじゃなかった気が。
(ま、いっか。力の確認も終わったし、後は一気に魔素鳥をやっちゃいますか)
『太陽』に、私は魔力を注ぎ込んだ。
すると先ほどまで、ただの丸い盾だったそれは、ゆっくり回りながら周りを囲むように、様々な長さの金色の刃が突きだして生えた。
その様子が、まるで絵で描き表した太陽のように見えたから、この法具を『太陽』って名付けたの。
シオンが何か叫んでいるのが分かった。
でも私に、言葉の内容が届いてないと感じたのか、すぐに魔素鳥の周りを魔法障壁で取り囲み、私の攻撃に対する被害が広がらないようにフォローをしてくれている。
10年前も私が戦う時に、様々なフォローをしてくれたシオン。
私の攻撃による被害を最小限に防ぐため、魔法障壁を使う事が多かったから、やけにそういう魔法ばかり上手くなってたっけ。
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