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第20話 弟子は援護した
「お師匠様っ‼ ディディスがいる前でその色はっ‼」
しかし俺の言葉は、お師匠様には届きませんでした。魔力が集まったせいか、お師匠様の頭を覆っていたタオルが飛び、長く白い髪が風もないのに揺れています。
あの方の背中から広がる、白金色の翼。
そして、あの方の前で金色に輝く法具『太陽』
俺を奴隷としての生き方から救って下さった時の――、金色の太陽を抱く白金翼の女神という、俺の語彙力ではこの陳腐でありふれた言葉でしか表すことが出来なかった、そのお姿が俺たちの目の前に現れました。
……ああ、美しすぎる。
この世界どこを探しても、これほど美しい姿で戦う勇者候補は、どこにもいないでしょう。
もはや美しいを通り越して、神々しいとすら思えます。
ドアの影で戦いの様子を見守っていたディディスも、お師匠様のお姿から目を逸らせない様子です。
驚きからか、奴の口が半開きになっているのが笑えます。
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