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24日IC。
外来の時の主治医である医師、看護主任、連携室の相談員、 患者側は美代子と私で行われた。
今までの経緯、 現症状、今後の治療の選択肢など説明を受ける。
美代子からは、説明を受けた内容から、これほど重篤なのに今まで説明がなかったこと、更にこれほどの状態で、何故前回退院させられたのか、
入院直前に行った受診の際には何も言っていなかったではないか、と苦情と説明を求めた。
医者は謝るしかなかった。
複数回の肺炎の入退院と転院、間質性肺炎、COPD、パーキンソン症候群の疑い、今回の肋骨骨折。
現在間質性肺炎にて痛み、呼吸苦により鎮痛剤、鎮静剤の投与、ステロイド治療中。
今は、本来体外に排出されるべきガス(二酸化炭素)が肺に溜ってしまっている状態だという。
このまま溜っていくと心臓に負担がかかってきてしまうそうだ。
現段階では気管挿管はしていないが、 挿管した場合、挿管による更なる痛みが生じることになる。
その為今よりもっと強い薬が必要となり、
感染症のリスク、 命を落とす可能性も高くなる。
治療方針として、
鎮静剤の投与等で苦しさを軽減するのを優先するか、
気管挿管し、少しでも延命を優先するか
私達は苦しさを軽減する事を望んだ。
万一の際の延命措置も行わない。
つまり現状のまま鎮静剤で眠らせ、あとは裕一の心臓が耐えられる迄、ということだ。
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