ファンド学園の学園祭

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とある数日前。 セイは言った。 「えーっと···みんなも知ってると思うが、我がファンド学園は毎年学園祭をやっている。 出し物は校則範囲以内ならなんでもいい。舞台でも屋台をするのもOK。 何に決めるかはみんな次第、因みに学園祭で一位に選ばれると···三年間学食無料券が貰える!」 「「三年間学食無料券!?」」 (なんつー太っ腹(汗)) 思わず内心で苦笑い。 「となるとこのクラスに向いている店をやらなければいけませんね」 ザルクの呟きに全員が頷く。 「無難な店だと執事&メイド喫茶?」 サナの呟きに全員がか一斉に彼女を見る。 ビクッ、「えぇ⁉ 何でこっち見んの!?」 「お前が挙げた案が的を得ていたからだろ?」 「本気(マジ)で? (汗)」 ヴィケオアの指摘にガクッと俯くサナ。 全員がどっちをやるか話会う。 セイは挙がった案を黒板に書いてゆく。 そして男女の半分を店側と裏方に割った。 女子メイド ウーノと数人の女子。 裏方はサナとフェリカ達数人。 男子執事 ラシル、ヴィケオア、ザルク、シャドウ、ウェレア、キース。 裏方はレコンとガノン達男子数人。 因みにレコンは女子メイドのボディーガード。 本人はかなり渋っていたが、一位の景品の為に引き受けてくれた。 衣装係にウェレアとフェリカが立候補と男女2人が助っ人どっちなる。 飾りや模様替えはザルクが筆頭に少数の男女でやる事になった。 メニュー決めは何故か僕が推される。 理由は料理が何でも出来るから。和洋菓子問わず。 「大半が僕に料理が出来るのか?って顔をしていますね。 おやつに取って置いた物が丁度在るからそれを食べてから判断してくれ」 そう言って僕は空間魔法からクッキーを取り出す。 バスケットに盛られた色んな形のクッキーを見て、みんなの表情が煌めく。 一人ひとりに渡り、クッキーを食すと全員が驚いた表情をした。 「「うっま!?」」 「嘘やん!? なにこの旨さ!?」 「しかも一つひとつが違う味だし!」 「やべぇ! 旨すぎる」 全員の呟きに満足した僕は言う。 「これなら文句ないだろう?」 その問に全員は頷く。 「ラシルくん! このクッキーの作り方教えて!」 「俺にも教えてくれ!」 数人から教えを乞うされた僕は仕方なくレシピと実際にやりながら手解きする事となったのは言うまでもない。 「ラクィータくんの協力で喫茶に出す商品は大丈夫だな。後は······接客だな」 ザルクはそう呟く。 「そこはオレに任せてくれ」 ヴィケオアの立候補にザルクは一瞬唖然とする。 「いいのか? ラシルやサナとは別の奴を相手にするんだぞ?」 「執事に挙げられた時点で諦めてる。選ばれたからには全力でやるだけだ」 「一番執事が似合ってるお前ならみんなも文句は言わないだろうな」 「それはお前もだぞ? ザルク」 「そうか?」 「その見た目で紳士の振る舞いをするお前に隠れファンがかなり居るって噂だぞ」 「ファンがって······別にモテてもな···(汗)」 「まぁ···あの兄貴が落ち着くまではお前の生活は安泰だろ」 「それは何故だ?」 「······あの兄貴が弟を簡単に手放すと?」 「···だな」 「「ハハハ···」」 2人して苦笑いした。 「ザルク、メニューリストが出来たから確認してほしい」
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