41人が本棚に入れています
本棚に追加
彼は葵聖、小説好きの大人しい感じだけど、ちょっとカワイイ
学校へは家から相鉄線に乗り、星川駅で下車、市営バス25系統に乗り継いで、桜丘高校前で下車。
バスの車窓から見える桜並木は満開。新学期に向けて、とても清々しい気分にしてくれた。
学校の正門を潜り抜けると、友達から声がかかった。
「あ、りんね~! よかった、新クラス一緒だよ。これからもよろしくね」
目をパッチリとウインクさせ、とびきりの笑顔を向けてくれた。
友達の絵里だ、バレー部の同級生。バレー部の先輩と去年のクリスマスから付き合っている。余裕の笑顔がちょっと悔しい。
「絵里、幸せそうね。去年からいいことばかりで、羨ましいわ」
「何言ってるのよ、りんね。校内1,2位を争う美少女のくせに。理想が高すぎるんじゃない?」
最初のコメントを投稿しよう!