彼は葵聖、小説好きの大人しい感じだけど、ちょっとカワイイ

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「普通にしてるとそう見えないのよ。わざと隙を見せないとだめよ。男子はそういうところに弱いんだから」    さすが彼氏持ちは言うことが違う、ここは絵里の言う通り、実践あるのみかもしれないな。   「クラスも変わるし、ここは心機一転! 変わってみるね。ありがとう」 「よし! 応援してるから。気に入った男子見つけたら、相談乗るからね!」  絵里は自分の事のように楽しげに話した。すでに仲人役がやりたい様子。    絵里と二人で、新しい教室に向かった。教室に入ると、そこは別世界。いままで話したことのない生徒達が、机や椅子に座りながら楽しげに交流する場面が広がった。  私が入室すると、「わぁ」という声と共に、一斉に視線がこちらに向いた。みんなの間でひそひそ話が始まる。
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