私は三日月鈴音、ジャージが似合うスポーツ万能体育会系

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私は三日月鈴音、ジャージが似合うスポーツ万能体育会系

「ふぁ~おはよう~」    あくびをする口に手を当て、眠い目をこすり、お気に入りの猫のロング枕を抱えながら、私はリビングのドアを開けた。  フードのついたパジャマは、肌けていて肩のブラの紐が見え隠れしている。   「あぁ、おはよう、りんね。……お前ももう、いい年頃なんだから、もう少し身なりをちゃんとしたほうがいいぞ」    新聞を開きながら、小言を言うおじい……  いまだに紙の新聞とかって、必要なのかな?  おじいとは私の祖父のこと。   「おじい……まだ頑張ってるの?あのほら、なんとか協会」 「軌道エレベーター協会か? あぁ、そろそろ軌道に乗ってきたぞ」  相変わらずくだらない冗談を言うおじい。IT開発に飽き足らず、宇宙ビジネスにも手を出し始めた。
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