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ちずねぇは、虫苦手なはずなのに、僕の為に、せみやクワガタを見つけるのを手伝ってくれた。
ちずねぇは、僕にとって、キラキラ光る憧れの存在だった。
でも、ちずねぇは、僕の事をうらやましがってた。
そして「東京行きたいなー」って、良く言ってた。
「晴斗(はると)は、いいなぁ。東京まで、新幹線で、2時間あればいけるじゃん」
「じゃぁ、ちずねぇが、僕の家にこればいいやないの?」
「それが出来たら苦労しないつぅの 」
僕は、その時、なにも知らなかった。
僕の家が裕福であることを。
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