と・く・べ・つ5 つるぺったん(汗)×火の玉屋

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 ぞろぞろと連れ立って歩く夕暮れの街。やっぱりにょたチョコ男子が集まれば嫌でも目立ってしまう。 「良くんだ!」 「にょたチョコ男子のタッくん?」 「うわぁ五丁目さんの浴衣姿ーー!!」  目立つなという方が無理なので、みんなでそれなりに愛想笑いを返すが、こういったときに辛い思いをするのは大と徹だ。 「あの男子、何?贅沢じゃね?」  親父も似たような感じだが、親父は鈍感であり忍耐力が常人離れしているため気にしない。 「火の玉屋さん、元気かなぁ?」  そう。俺らが今日の宵宮を特別視するのは、この日だけ現れる火の玉屋という露店。  ろうそくに火の玉屋が火を灯すと、波長の合うご先祖の魂がろうそくに宿り、一晩お話できるという不思議な露店だ。  一度会った魂と毎年会えるがそれは今日だけの特権。最初は俺と大と徹が見つけたのだけど、今はもう伊織先生のスタジオメンバー全員で行くのは毎年の恒例となった。
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