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「俺は軽くないの!」
「あんまり腰重いのもよくないよ?僕はあの世でいつもハラハラしてるんだよ?後悔はないようにね。今年は薫蘭風ちゃんと宵宮まわろうよ?少しでもね」
「余計なこと言わない?」
「言わないさ。あくまで今生きてるのは瑠璃と薫蘭風ちゃんだからね。先祖は後押ししたいだけだからね」
恋愛に関してはご先祖は確かに有能なのだろう。だけど、男連中に嫌われていたらしいご先祖にはちょっとだけ不安になる。
「うふふ。余計なことはあちらでも言ってないから」
火の玉になるご先祖はあの世でも仲良しらしい。余計なことを言ってないから安心かな?
「まぁ瑠璃だけ知らないこともあるけどね」
「何それ?」
「教えなーい。さぁみんなで宵宮をまわろうよ。僕らにとっても一年一度の楽しみだからね」
火の玉の俺の肩に乗る。
「さぁ瑠璃、薫蘭風ちゃんを誘うのだ!」
つい吹き出す。みんなもそれぞれの火の玉とそれぞれの時間を過ごしている。ちょっとだけ勇気を出すかな?
「薫蘭風ちゃん、一緒に宵宮まわろうよ?」
火の玉が消えるまで一晩。まだまだ時間はあるから。
と・く・べ・つ5 おしまい♪
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