と・く・べ・つ5 つるぺったん(汗)×火の玉屋

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と・く・べ・つ5 つるぺったん(汗)×火の玉屋

 今年もこの季節がやってきた。夏も終わりの時季に俺は毎年と同じように母さんに浴衣の着付けをしてもらっている。相変わらず、なぜかみんな俺の家に集まり、俺の着付けが終わるのを今か今かと待っている。  今年は俺、ちゃんと浴衣を自分で用意した。今まで用意しなかったら親父や大や徹や伊織先生の好みの浴衣を着せられるからだ。いい加減学習した俺は前もって母さんと一緒に浴衣を買ったんだ。母さんから特別な日でしょ?と言われたのも大きい。たまには母さんも一緒に来ればいいのに母さんが宵宮に一緒に行くことは俺が女体化してからはない。親父は黙ってても付いてくるのにさ。 「はい。着付けおしまい。みんなに見せてきて」  俺は母さんに促されて俺の部屋で待ってるみんなのもとに行く。毎年人数が増えていて、今年は親父・大・徹・伊織先生・タッくん・五丁目さん・うたうものさん・良くん・香多くん・げたんわくん・束砂さん・更紗さん・はろんさん・薫蘭風ちゃん・アッキー・マッキー・本乃編集長に俺の十七人。  すっかり集団になっている。この日の楽しみの一つとして、みんながどんな浴衣を着てくるかも楽しみなんだ。みんな自前で用意してくるからね。  その中で一際残念なのがアニメの女の子キャラの浴衣を毎年着てくる伊織先生。若い女の子に好かれたいがために着てるらしいが、理由もなかなか残念だ。伊織先生の言う若い女の子がいくつくつくらいなのかも怖くて聞けない。
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