石っころ長者!?2。

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「何とまぁ……私と夫の出会いみたいだわ……」  そんな鉛筆たちの物語に、奥さんは吐息を漏らした。 「いやー、いいラブロマンスを見ましたね」 「そうね……このまま、一緒にいさせてあげたいわ。ねぇ、あなた」 「おっと奥さん、みなまで言わなくても結構。俺もこの二人を邪魔する気はありませんよ」 「あら、ありがとう。じゃあ、何かお礼をするわね」  奥さんはそう言うと、鞄をゴソゴソと漁った。 「あ、これなんてどうかしら?」  奥さんが鞄から取り出したものは──……。  カニカマ1本だった。
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