十六.「ねずみくんのチョッキ展」

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十六.「ねずみくんのチョッキ展」

 突然ですが、皆さんは絵本は好きですか? 私は好きです。沢山の絵と画家によって全然違う個性的な絵と色遣い。しかし絵本は子どもの為のものだけにあらず。大人が読んでも絵本は楽しい。そう言う絵本が永遠に愛され読まれている。  今日行ったのは銀座松屋のイベントフロアで行われている『ねずみくんのチョッキ展』です。生憎の雨でしたが……通っていた幼稚園では外遊びを推進していましたが、その一方で誕生日の子に絵本をプレゼントしていて私は仕掛け絵本の『それいけ! ねずみくんのチョッキ』と『わたしのワンピース』を戴きました。この2冊が私の本人生の出発点になりました。 ced30503-81f5-4d4e-9fe8-235593a95577  展示されているのは原画やスケッチ。絵本ごとに進んでいくのでまるで絵本を読んでいるみたいに読むことが出来ます。この絵本、色がついているのはねずみくんのチョッキとねみちゃんのリボンぐらいなのに今も昔も全然色がなくてつまらないとは思わなかったんですよね。ねずみくんたちが生き生きと表情豊かでやることなすことが楽しいからだと思います。ねずみくんはすごく小さいし、失敗もするけど優しくてねみちゃんと一緒にいる時は大変可愛いんですよ。次いでに写真のねずみくんも可愛い。  あと意外や意外。作者のなかえよしを・上野紀子は最初アメリカでデビューしました。しかも今のハーパー・コリンズから! めっちゃ大手やん……お2人は「ねずみくん」シリーズ以外にも「ちいちゃんのかげおくり」や「哲学する赤ちゃん」等を手がけており、その中に『宇宙遊星間旅行』という絵本があります。黒いワンピースを着て望遠鏡を離さない「チコ」という少女が主人公の、極めて幻想色の強い、大人のための絵本です。これはかなり気になったので図書館で予約をかけました。ちなみに買うと3000円くらいする← 高い!  絵本展は原画やスケッチを惜しみなく展示するので好きな絵本作家や有ればいくことをお勧めします。ずっと昔にエリック・カール展とレオ・レオーニ展に行きましたが本当に面白かったし、グッズも惜しみなく買いました← エリック・カール……逝去の報せにはショックを受けました。自分が小さい時から元気に生きているおじいさんおばあさんは永遠に元気なものだと思っていましたが、最近はどんどんそうじゃないことにいやでも気付かされて寂しくなるこの頃です。  それでも読んだ絵本は心の中で永遠に生き続けています。これを機に読み返すのも悪くないんじゃないかな。もう人に読んでもらわなくても良いぐらいの大人になったけどさ。
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