おまけその2.私が考えた日本の魔術学校

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おまけその2.私が考えた日本の魔術学校

・正式名称は「遠野魔術神道陰陽道学校」。山城。木造建築物も併設されていてそれが生徒たちが寝泊まりする学生舎。山城と学生舎は結界が張られていて外部の人間や妖どもは触れただけで消滅する。場所は岩手県の遠野。岩手県全体が学校都市に指定され、住めるのは学校関係者と教材提供店、生徒たちの数少ない娯楽で有る遊楽通りの関係者のみ。 ・学校に行く手段は一年生だけが横浜港から出る船で後の上級生は学年ごとに姿眩まし、姿現しで学校へ参上する。 ・寮は木火土金水の5つ。生徒の性格では無く、生徒が持つ魔力の属性によって割り当てられる。相性が悪いと互いに力が暴走したりするので3年生までは別の寮生徒とは顔を合わせることが無く、4年生から合同授業を行う。魔力の属性で職が決まるので希望する職業に就けるとは限らない。 ・畑が有り、世話は下級生が担当する。 ・無言呪文に当たる念力とその制御、忍術は1年生の必修科目でこれが出来ないと永遠に進学できない。よって彼らは幼い頃から姿を隠したり消したり現したりすることが出来、空を飛ぶのはほとんど娯楽。クィディッチが伝わった時はブームになったけど箒に慣れなくて長らくワールドカップに出られなかった。 ・神々や精霊については神道学で学ぶ。神職の一族は当たり前だが最高成績を修める義務が有る。それでも少しでも無知や無礼を見せようものなら神々の怒りに触れてしまうので皆、真剣で有る。 ・魔法生物の畏怖と敬意が絶対である日本の魔術師たちにとって魔法生物学は重要である。成績をつけるのは教師では無く、教材になる魔法生物たちなので教師だけにいい態度を取っても駄目。侮辱でもしたら即その魔法生物社会に身柄を引き渡し、処分を待たないといけなくなる。動物と話をする術はこの科目で2年生から教わる。また魔法生物学では人間に害なす魔法生物の対処法も教わるので熟練した日本の魔術師は人狼のルーピン先生をなんとか出来る。 ・魔法生物とは別に人間に害をなす存在は「(アヤカシ)」と呼ばれ、こちらはれっきとした祓う対象。妖怪については3年生から妖怪学とその為の防衛術で学ぶ。この科目でおまけのように西洋魔法界の魔法生物についても触れるので4年生からの選択科目で本格的に勉強することも可能。 ・陰陽道はハリポタ世界で言う「闇祓い」に当たる陰陽師に就職する生徒だけが学ぶ魔術で卒業後、有事の際は言葉と呪符を使う権限が与えられる。陰陽師は4年生までに天文学、占星術で最高の成績を取る必要が有る。 ・教師は人間と人間と魔法生物の混血が半分ずつ居る。人間の中には民俗学者で調べているうちに日本魔法界を知ってしまった柳田國男のように死んでから魔法界行きを命じられた元死人も存在する。なお魔法生物学を教える柳田は人間界から来た子たちの力強い味方になっている。
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