15人が本棚に入れています
本棚に追加
三十八.特別展「宝石 地球がうみだすキセキ」
皆さん、宝石は好きですか? もし有名からマニアしか知らないような希少な宝石、そのあらゆる色あらゆる装飾品を一生分見られる企画があると聞いたらどうしますか? 好きなら、行くしか、無いですよね!?
そんなわけで毎度お馴染みになりました上野の国立科学博物館にやって来ました。私は何を隠そう、宝石が大好きで一時収集をしていました。大多数は然るべき方法で処分しましたが今でも何点か持っています。今、気に入っているのは香港の翡翠市場でねぎって買ったバングルです。一点で目立つので仕事以外は必ず身につけています。
本当はもっと早く来るつもりだったのですか身内が結婚披露宴をあげたり、PCR検査を受けたりなんだりしたら遅くなりました。ちなみに結果は陰性でした。ほんとに良かった。
特別展のテーマ「宝石」。それは惑星地球が生んだ最も美しい奇跡ーーーと言っても過言では無い! それどころかその言葉は事実であります。その事実を目の当たりにできます。第一場は宝石誕生から研磨まで。原石から装飾される前の宝石見放題です。更に二ノ宮知子著「七つ屋 志のぶの宝石匣」とコラボしています。すっごいマニアックな宝石も取り上げていて驚きました。
火山のマグマからこんな色鮮やかな色の石が出土するなんて人類は吃驚ですよ。前回「ポンペイ」では火山は死の脅威でした。しかしここで火山がもたらす別の一面を見られます。
地球の奇跡たる宝石は14世紀までは原石のまま珍重され、18世紀になると人類が研磨技術の代表格ブリリアントカットを発明します。ダイヤモンドの輝きをより美しくみせるあの技術です。宝石によって削って輝きを見せたり、丸みを帯びたカボション・カットにしたり……宝石を美しくする為に人類は手間暇を惜しみませんでした。
ガラスケース越しから撮影したので写真が不鮮明すぎて申し訳ない……
宝石が技術で美しくなると分かると鉱山採掘権を争っては獲得し、採掘が始まります。18〜20世紀の欧米文学には必ずといっても良いほど登場しますね。これらの引き金は今日まで引かれ、紛争や侵攻の一因になっています。宝石の利権などで人が死んではなりません。何事も平和あってこそです。負の一面もありますが採掘拡大によって様々な宝石の様々な色が見つかりました。
ダイヤモンドって色あるものもあるんですよね。サファイアよりも色は薄いですがダイヤモンドであることには変わりないのでマニアはみんな目の色を変えます。
こちらは地球最古の宝石ジルコン。なんと44億年前から存在していました。すごい! 地球と2億歳しか歳違わないんですね!
あとは様々な宝飾品。沢山の宝石を贅沢に使っていて鮮やか、見ていて目の保養になります。やっぱり美しいものは大事です。
第二場は歴史を彩った宝飾品。こちらは写真撮影不可。例えばエカチェリーナⅡ世がオルロフ兄弟三男のアレクセイに贈った(愛人の次男グレゴリーじゃないのか)エメランドの自画像印章とかナポレオンの妹でファッションリーダーだったポーリーヌのルビーとダイヤモンドのブレスレットがありました。池田理代子作品を読んでいると「むふふ」と得意顔になれます。ここに複製でもマリー・アントワネットの首飾りがあったら面白かったのですが笑
話は変わりますが私がTwitterでフォローしている「ジェムエデンhttps://gem-eden.com/」は、姉さん店の「ビズーhttps://bizoux.jp/」で透明度に劣るとか色がそのアクセサリーには美しく無いとみなされてそのままになってしまう宝石から美しい宝飾品を作っています。従って値段も頑張れば手が届きそうです。素晴らしい取り組みだと思います。ビズーさんが気に入らなくても絶対誰かの眼に留まるはずで、誰かのお気に入りになるはずなんです。だって宝石は地球が生んだ最も美しい奇跡ですから。
最初のコメントを投稿しよう!