四.第三十一回文学フリマ東京

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四.第三十一回文学フリマ東京

 コミュニティ・グループでも話題になっていた「文学フリマ」に足を運んでみました。こういうイベントはいつだかのデザフェス以来です。他の人の作品を読むならエブリスタでも出来ますが、冊子媒体でものを読めるというのはやはり良いものです。やはり紙が好きなんだな。  流通センター駅で降りる人が思いの外沢山居て驚きました。コミフェスほど盛り上がっていないと思っていたので←皆、何かを発表したり、物を書いたりすることが好きなんだなぁと好奇心が刺激されてワクワクして来ました。食べる場所が無いのでローソンで肉まんをテイクアウトで食べました。来年は浜松町駅で食べてから来よう……  会場の第一展示場はビッグサイトほどでは無いけど大きな部屋でそこに机がずらり。文学フリマというので小説、詩歌、雑誌しか売っていないかと思いきや雑貨も売っていました。媒体も文化祭等で売られているような薄い冊子本、パンフレットから本屋に並んでいても何の違和感もない単行本や文庫本まで様々。中にはそのサークル出身のプロ作家の作品を売っている団体もあり、その中に市川憂人さんの作品もあって思わず買ってしまいました。昔の作品なのか、現在の作品なのか、それは話をする機会なので分からなかったけれど意外な場所で意外な出会いがあるものだ。  結構良い値段をするものが多く、「えーっ、嘘だろ!?」と絶句するものも多々。でも大抵のサークルで無料配布物を渡してくれるのでそれを貰うだけでも楽しいです。バックナンバーも渡してくれます。来年も行こうと思ったら参考にするのもありです。ある程度目的を絞らないと長居することになって結構疲れますから……  私の収穫は4点。先にあげた市川憂人さんの小品と19世紀ウィーンの歴史×料理本(アルバン・ヘルツ警部のおかげで指が動いて気が付いたら即買いしていました)と自由律俳句集『海紅』と純文学らしき短篇集。初めて来たにしてはなかなかの収穫?  ところで出店者の1つに中村航さん主催の小説投稿サイト「ステキブンゲイ」さんがおりまして立ち読みの機会を得ました。実際に作者さんも居て少し話をしましたが、もし私があそこで「エブリスタで小説を書いている」と言ったらどうなっただろう……言えば良かったかな、と少し後悔しながら野鳥公園で川鵜の大群をぼんやり眺めてこの記事を書く千國響香でした。
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