五.東京港野鳥公園

1/1
前へ
/53ページ
次へ

五.東京港野鳥公園

 人混みに疲れたら、自然の中に入るのが1番です。前述した文学フリマの会場を出た私はほとほと疲れていまして、かといって帰るのも勿体無いと悪足掻きしていました。そこで案内が所々にあった東京港野鳥公園に行ってみることにしました。鳥も好きだし、行く途中の環状7号線を渡っているとなんとカワウの群れが飛んでいるのが見えるではありませんか。空港が近いので飛行機が降下している、周りは工場や何らの中に自然の一閃。何故かすごく嬉しくなりました。  流通センター駅から徒歩15分。かなり大きな公園です。まさか東京の、羽田空港の近くに池や干潟まであるとは思いもよりませんでした。鳥の囀りや啼き声が頭上かしましく、その癖、人の声は全然聞こえません。いそしぎ橋と呼ばれる橋を渡ると淡水池があり、そこにカモの仲間が沢山いることが、裸眼でも分かります。点々、と白いのはサギの仲間たちでしょう。これだけ沢山のサギが集まるとは……恐るべし野鳥公園。施設ネイチャーセンターからは保護区内の前浜干潟の中継が見られましてそこにはカワウとコサギが留まっていました。歩き疲れたわたしはそこで休みがてら「響味津々!」を更新しました。いやスマホ、手放せよ……  双眼鏡等が無かったので勿論←草地や林にいる小鳥たちなど見られるわけが無いのですが、それでも先のカワウ、コサギ、ハクセキレイは確実に見られたし、啼き声だけでヒヨドリとオナガは分かりました。もしかしたらあれはアオジだったかもしれない……と思える小さな鳴き声も聞こえました。自然の中にいたらマスクによる酸欠も治って気分がすっきりしました。次は季節を変えて双眼鏡を持っていこうと誓いました。夢はシギ類とカワセミとイワツバメとモズだ。そのために安くてお洒落な双眼鏡求む。
/53ページ

最初のコメントを投稿しよう!

15人が本棚に入れています
本棚に追加