八.箱根彫刻の森美術館

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八.箱根彫刻の森美術館

 コロナコロナコロナ……の2020年を頑張った私を労わろうと日帰りで箱根に出かけました。毎年この時期になると温泉の為に鎌倉か箱根に行くのですが、今年は箱根。目的は4つ。温泉と山芋料理、大涌谷、箱根彫刻の森美術館です。  箱根には沢山の美術館が有りますが、箱根彫刻の森美術館には行ったことが無かったので天気も良いし、これを目玉に計画を立てました。今回初めて登山列車を使いましたが(今まではバス)、電車は旅行気分が上がって日帰りでも大変楽しい。次からは電車を使おうと決めましたね。  大涌谷は箱根登山列車で強羅まで行き、そこでケーブルカーで乗り換えて早雲山、早雲山からはロープウェイです。ロープウェイで山を超えると巨大なクレーターと思えるぐらい大きな火山口が煙をたてるのがすぐ様目に入ります。その中を突き切って渡るロープウェイは勇者か驕る者か。高所恐怖症の人にはお勧め出来ませんが←、自然の雄大さと人間のちっぽけさを思い知ることが出来ます。生きた火山を見ながら食べる名産の黒たまごは美味しかったです。……でも1人でたまご5個は食べ過ぎだよね←  大涌谷の後に箱根彫刻の森美術館です。美術館といっても作品の殆どは屋外にあるので公園の方が似合います。快晴の空に伸びやかにしなやかな彫刻たちはよく合います。写実的な像から現代的、抽象的な作品まで様々で見ていてちっとも飽きませんでした。前者ではロダンによるバルザックの像があったのですが、これが不評だったとは……「え、めっちゃカッコいいじゃないか」と思ったのにorz 後者はどんな風にでも想像して良いと肯定してくれるようで見ていて創造想像が疼きます。 89d94615-7a1a-48ca-acf6-7a3d93b3e4f9 これは日本人の作品で「終わりなき対話」というのですが、飛行機は「意識を外国へ向ける」を表し、風に揺られて止まらないのは「常に対話をし続ける」を表しているように見えて心に響いて背中が伸びました。知っている人では高村光太郎の「みちのく」が有りましたよ。 c038c4f7-917f-46db-8bcd-87d83c402bdf  彫刻というとブロンズ! 大理石! 鉄(像の材料になったのは比較的最近で、しかも革新的だったとか!)! 色彩に乏しいイメージしか無かったのですが、色彩に富んだ彫刻、というか像を発見。上の写真です。女の人を表しているのですが今風に堂々としていてカッコ良く、色をつけることは「多様性」を表しているのかなとも思ったり。  全然知りませんでしたが、箱根彫刻の森美術館にはピカソの作品も展示されています。彫刻は無いけど! 長女マヤから購入したみたいです。絵以外にも皿もあって画家のイメージしか無かったので意外。  ピカソは90代まで生きた長寿なので芸術家として沢山の言葉を残しました。1つ紹介します。  『すべては形になってあらわれる』  ほら、私の思想や感情は現に今、こうやって小説や日記録として『形になってあらわれて』います。 *追加 写真を載せました。
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