プロローグ

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「リア!戦うぞ!」 青年が上を見上げると、建物の屋根を軽々と飛び移るピンクの長い髪の少女がいる。 その少女の首には青年とお揃いの黄金のチョーカーが付いていて鎖が繋がっている。 ブツブツとなにかを唱えると、少女の姿がまるでユニコーンのような魔物へと変わって、そのまま町の門について、暴れている巨大な魔物に向かって突進していく! 青年は、地面に腰を下ろしてそれを近くで、ボーッと見物。 「リア、程々で……」 襲ってきた魔物の牙が時々、青年まで迫るが気にしていない。リアと呼ばれた少女から魔物に変わった少女が、余裕で防いでいる。 「クラリュ、危ないから引っ込んで!」 牙とツノが激しくぶつかり合う! 「見物は目の前の席がいいんだぜ?」 「じゃあ、さっさとトドメを!あたしはトドメをさせない…」 「あーめんどくせぇー」 仕方なさそうに、立ち上がって剣を抜き、リアの息ぴったりなサポートのもと、ジャンプして魔物の心臓の位置をピンポイントで剣で、貫く! 上がる血吹雪を、なにかブツブツ唱えてガードする。 「はい、終わりっと!」
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