たからもの

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ずっとこのままでいい そう思ってた あなたと二人 私だけを見てくれていた 幸せな時間 宝物だった 私だけに向けられていた想い 家族が増え 均等に割られた 形が変わってしまった ふかふかだったそれは 鋭利な刃物のように あの頃に戻りたいの そんなことない 物分かりはいい方だから 新しい幸せを見つけるの 一歩踏み出す それはきっと 喧嘩して飛び出した私を 誰よりも心配してくれたのはあなただった 愛に溢れた想いは 甘いものだと思ってたのに こんな想いをするなら いらなかった 朝から夜まで一人で過ごしても寂しくなかったのに 朝から夜まで家族と過ごす今の方が寂しい たった一人 ただあなたに見ていて欲しかった あの頃に捕らわれてるの そんなことない 新しい幸せは見つけた 踏み出した一歩は 一人じゃない あなたと過ごした今までの記憶 全てが宝物 ありがとう あの一歩はゴールまで続いていた 今もそっと 胸の奥に
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