目薬
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目薬
高梨があごを上げる。 喉仏が動いた。 左手で目薬を点した。 「コンタクトにしたんだ」 鼻筋、とおっていたんだ。 前髪、サラサラだったんだ。 二重瞼、だったんだ。 「見るなよ」 首筋が紅くなったように見えた。 高梨の唇が動いたから、 私は自分の唇に触れてしまった。 眼鏡のままで、良かったのに、バカ。
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