0人が本棚に入れています
本棚に追加
「ところで、あんた!菖蒲だっけ?これからどうするの?」
「どうするったって・・会社は倒産しちまったし・・。」
「まさか、また詐欺して稼ぐ気?」
涼香の鋭い指摘に菖蒲は困った顔をした。
「今回の一件で分かったように、あんたの才能は人の役に立つ方向に活かせばもっと世の中の為になるのよ!」
「そりゃあ、そうかもしれないけど・・。」
少しの沈黙の後、涼香が口を開いた。
「よし!菖蒲、あんたを万屋“ぴゅんぴゅん丸”にスカウトするわ!ちょうど従業員が居なくて困ってたのよ~。」
「はぁ~?ぴゅんぴゅん丸って街じゃあすんごい評判悪い万屋じゃんか!あんたらあそこの奴らだったのか・・。」
「いいじゃない!あんた、どうせ行くとこないんでしょ?とりあえず詐欺してお金稼ぐよりマシじゃない?」
「まぁ、そうだけど。」
「じゃあ、決まり!あたしの名前は竜胆涼香よ!」
「分かった!とりあえずよろしく頼むぜ!」
菖蒲は観念したといった様子だ。
「これからよろしくね!菖蒲!」
そんな菖蒲に涼香は笑顔で言った。
「はあ、これから先が思いやられるな。」
そして、そんな二人を見て伊吹はポツリと呟いたのであった。
こうして、新しく涼香たちの仲間に破天荒な贋作少女、山吹菖蒲がメンバーに加わった。
今後はどんな展開が涼香たちを待ち受けているのか・・。
それは、これから見てのお楽しみ!!
つづく
最初のコメントを投稿しよう!