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「どうするんだよ!?もしかしたら、あのガキ超金持ちの娘かもしれないぜ!」
「まさに棚からぼた餅とはこのことね!いいこと、絶対にこの依頼成功させるのよ!」
「分かったわ!頑張るわよ!菖蒲!!」
「おう!!」
緊急会議が終わると、三人は何食わぬ顔で元の場所に座った。
「とにかく、日和ちゃんの仔猫は絶対に私たちが探してみせるから安心して!」
「よろしくお願いします。」
こうして、涼香と菖蒲と伊吹は少女の依頼を受けることになった。
その後、すぐに捜索開始となった。
涼香と菖蒲の目には少女の顔が小判に見えていた。
「それで、その仔猫の名前は何ていうのかな?一体どこの森で迷子になったの?」
「猫の名前はミミ。迷子になったのはここからもう少し先の森の中なの。」
「随分厄介なところに迷い込んだわね~。」
「そこは心配ご無用だぜ!あたいに任せな!」
自信満々に言う菖蒲に、涼香と伊吹は不思議そうな顔をした。
「任せるって、何か策でもあるの?」
「ああ!今呼ぶから待ってな!」
涼香と伊吹は顔を見合わせた。
次の瞬間、
「ピィィィィ-―――――――――!!!!」
菖蒲は思い切り指笛を吹いた。
「一体何なの?」
涼香たちが混乱していると、次第に大きな足音が近づいてきた。
どっどっどっどっどっ!!!
足音は次第に大きくなっていく。
そして・・・。
「何なのよ、これは・・・?」
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