第六話 「よみがえる記憶」

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「菖蒲!よくここが分かったわね?」 「ああ!助六の奴に匂いを嗅がせてここまで案内させたんだ!これで帰りもばっちりだぜ!どうやら猫も見つかったようだな!」 「うん!さあ、帰りましょう!」 こうして無事、仔猫探しの依頼は終了した。 そしてその後。 「ミミ~!!無事で良かった~!!」 「ミャ~♪」 少女と仔猫は無事に感動の再会を果たした。 「それで、お嬢ちゃん♪例の報酬の件なんだけど~。」 菖蒲は胡散臭い笑みを浮かべて、少女に言い寄った。 「ああ!これですよね?」 少女は巾着袋から先ほどの小判を取り出した。 「よっしゃ~♪僕ちんの小判も~らい!!」 助六はすかさず、少女から小判を奪い取った。 「あっ!こら、助六!主人であるあたいを差し置いて、なんて図々しい野郎だ!こっちによこせ!!」 「や~だよ!!」 菖蒲と助六は小判の取り合いを始めた。 「やめなさいよ、みっともない!」 涼香が止めに入るが全く意味がない。 そんな様子を伊吹は呆れて見ている。 「みんな、お帰りなさい。」 すると、そこへ昌美がやって来た。 「昌美姉ちゃん!昌美姉ちゃんからも菖蒲たちに言ってやってよ~!!」 「それがね、う~ん・・。」 「どうしたの?昌美姉ちゃん?」 昌美は苦虫を噛んだような顔をしている。 「実はね・・・」 と、昌美が言いかけたとき、少女が口を開いた。
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