第七話 「楊貴妃の秘密を探れ!」

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その頃、菖蒲は昌美に催促された家賃を支払うべく、アルバイトを探しに町に来ていた。 「銭湯の掃除に、城の清掃員、着ぐるみのアルバイト。う~ん、どれも時給が安いな~。」 菖蒲は頭を掻きむしりながら言った。 「なんかこう、パァ~っと大金稼ぐ方法はないのかね~。」 一人ブツブツ言っていると、町の女たちが奇妙な噂を話しているのを耳にした。 「もうね、本当に毎日毎日うるさいのなんのって!」 「本当、騒音って迷惑よね~。」 「何とか出て行ってもらえないのかしら?」 (一体何の話してんだ?) 菖蒲は住民の話に聞き耳を立てた。 一方、そのころ涼香たちは先ほどの女性を何とか処置室まで運んだ。 そして、唐大の診察が終わった。 「特に異常はないようだね。」 「良かった~。」 涼香は安堵した。 「しかし、この女性はさっき助けを求めるようなことを言っていた。」 伊吹の指摘に涼香も頷いた。 「確かにそうね。一体何があったのかしら?」 「さっき、顔色を見たときに真っ青だったから、よっぽど怖い思いをしたのかもしれないね。とりあえず、彼女が目を覚ますのを待とう。」 唐大の言葉に二人は頷いた。 ちょうどその頃、ピュンピュン丸に一人の女性が訪ねてきた。 「ここの万屋は何でも依頼を受けてくれるんですよね?」 「ええ、一体どんな依頼ですか?」 昌美は女性の只ならぬ雰囲気に、違和感を感じながらお茶を出した。 「妖怪を退治してほしいんです。“楊貴妃”名のという妖怪を・・。」 「・・へ・・?」 昌美は目を丸くした。
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