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「せっかく女が訪ねてきたと思ったら、こないな小さいガキかいな。ホンマ、ガッカリやわ。」
「何だと!?誰がガキだ!これでも、あたいは16だ!!」
菖蒲は突然の失礼な発言に激怒した。
「まぁええわ。で、何の用なん?わい、二日酔いで頭痛いねんけど。」
男は頭をさすった。
「単刀直入に言う!この町に住んでる奴らから、お前の騒音がうるさいから出てってほしいって言われたんだ!」
「何やて?」
菖蒲の発言に男は眉をしかめた。
しかし、怯まずに菖蒲は続けた。
「これ以上、この町の人間に迷惑かけたくなかったら、ここから出ていくんだな!」
男は暫く黙りこんだあと、ようやく口を開いた。
「わいの音楽がうるさいやて?この町から出て行けやと?」
「そ、そうだ!!」
「お嬢ちゃん、ちょいと中でゆっくり話しようや。」
男の剣幕に菖蒲は命の危機を感じた。
(こっ、殺される~!)
しかし、今更逃げるわけにもいかず、菖蒲は渋々男の部屋の中へと入った。
一方、そのころ涼香たちはと言うと・・・。
「・・・ここは・・・?」
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