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――夜中にうなされて目が覚めた。
眠れないのだ。
昼間はあんなに快適だったのに……
――夢を見た。
高校時代の親友と推しのキャラクターの缶バッヂをいっぱい付けたバッグを提げ、お気に入りの甘いテイストのファッションに身を包み、アニメイベントに出かける。
その帰りに、アニメグッズの沢山置いてあるショップを覗き、疲れたらファーストフードでアニメ談義を時間の許す限り楽しむ。
そんな内容だ。
社会人になって、会社の同じ部署に大好きな先輩ができた。
優しくてルックスも良い先輩は、私以外にも秘かに素敵だなと思っている子は多いはずだ。
とてもオタ気質で、ぽっちゃり体型の私になど興味はないだろう。
ところが、この間、同期の子から耳を疑う話を聞いた。
私が欠席した飲み会で、大好きな先輩(永井さん)が私のことを気が合いそうだと言っていたらしいのだ。
そのことに気を良くした私は、こうして後に黒歴史に刻まれるであろう、今までのオタク趣味ごと断捨離するべく、過去の遺産達を次々に処分した。
のだが……
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