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【1章】Underwater
ㅤ今日はなんだか上手くいかない日だった。
上手くいかないというのは、僕が最近ハマっているゲームの話だ。
ㅤ友人に紹介されて始めたゲーム。名前は「ハーデスクエスト」という。え?ダサい?うるさい。
シンプルな王道RPGなのだが、それでいて奥深い。
バトルはコマンド式で進んでいく。
僕が行動して、敵が行動して、それを繰り返す。
よくある戦闘システムだと思う。
だけど、一つだけ他のゲームと大きく違う点がある。
ㅤこのゲームの主人公は、ストーリー冒頭で死神に呪われる。
せっかちな死神が、バトル中に10ターン経過すると死ぬ呪いをかけるのだ。
それ故、ボスを含めた全てのバトルが10ターン以内に終了する。
なので、いつものRPGのようにただ殴れば勝つのではなく、いかに早く「バトルを終了させるか」が大事だ。
ㅤ倒すのは当たり前だし、アイテムを使用してイベントを起こす時もある。逃げなければいけない時だってある。
敵は容赦なく逃げられないよう魔法で拘束してきたりもするし、そうなると拘束魔法を解除が最優先になったり、等と意外と奥深い。
ㅤ主人公は世界を救うのが目的ではなく、「死神を見つけて呪いを解除させる」ために世界を旅する。
ㅤ旅の途中、様々な仲間と出会う。
死神愛好家や死を恐れぬ武闘家、はたまた同じ呪いをかけられた謎の少女・・・・・・
ゲームシステムだけではなくストーリーややり込み要素も充実している。
ㅤ僕はこのハーデスクエストを発売前の2年前からずっと待ち続けていた。
ある時はイベントの妄想をして、ある時はキャラ衣装の創作もした。
こんな敵キャラの行動があったら面白いよなあと思いながら日々を過ごしていた。
ㅤ友達(と僕は思っている)は若干、いや多少、いやある程度、いや割と引いていた。と思う。
自慢ではないが友達(と僕は思っている)はそこまで多くない。
量より質なのだ。僕は別にさみしいとか思ってないし。ホントだし。
ハーデスクエストでは僕無敵だし。別にさみしくなんかないし。
ホントだし。強がってねーし!
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