僕らは…

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突然声をかけられてびっくりしてると 癒やし系のほうがそのまま話し出した。 「はじめまして、突然声かけてごめんね? 僕、羽根川 颯太(ハネカワ ソウタ) 。17歳。 このクラスに上がってくる人って珍しいからさ、声かけちゃった。 でも、見た事もないなぁ。 ここ入ってどのくらい?」 この子も見た事あるかも… 茶髪の可愛い癒やし系のルックスで 天真爛漫笑顔が可愛いと人気で でも役に入ると"何処か影のある" 子役としても話題だった。 現在も大きくはなっているが 元気で天真爛漫という感じだ。 羽根川 颯太(ハネカワ ソウタ) 今年17歳 都内芸能学校2年生。 入所は小学生1年生の時と聞き、あの紫藤より早いと聞いたからびっくりした。 身長は168cmとこのクラスだと低めだが普通の男子高校生としたら普通だろう。 茶髪にふわっと可愛い笑顔、 天真爛漫、元気な子という感じで でも精霊?妖精?のように儚い雰囲気も醸し出している。 一見わかりやすく馴染みやすそうなのに違和感のあるような不思議な子だ。 最近はあんまりテレビとかでは観なかったけど…聞いたら駄目だよな。 「はじめまして。僕は  真鍋 樹(マナベ イツキ)です。 歳は19歳。事務所には先月入りました。道で声かけられて、この間までは下のクラスでレッスンしてたんだけど、このクラス行けって。 昔からダンスはやってたんだけどこのクラスは凄いよ。 レベルが違かった……。」 困ったように笑い、汗を拭くと 目の前で羽根川君が目を見開いてる。僕がきょとんとしてしていると 「先月?」 「先月だけど、」 颯太はやっと声を出してそう聞き返すと手を顎に持って言って考えるポーズで瞳を閉じ、動かなくなった。 「あいつは気にしないで。  たまに考え込むんだよな。」 何か考えてる様子の羽根川に変わってもう一人の黒髪眼鏡、ちょっと年上そうな男が話しかけてきた。 「俺は大和。唐沢 大和(カラサワ ヤマト)21歳。大学通いながらここに通ってる。樹は19ってことは大学生?大学どこ?」 軽く自己紹介してくれたが、 この人は知らないなぁ。 「〇〇大の経済学部です。 唐沢さんはどこに通ってるんですか?」 僕は自分が通う大学と学部を答え、当たり障りなく質問を返す。 「えっ大学一緒じゃない。〇〇大のまぁ建築学科なんだけど。名前、呼び捨てで呼んじゃった。俺も大和って呼んでいいから。呼び捨てで良いよ。話した仲だしさ。」 同じ大学なんだ… 年上なのに名前で読んでくれって、呼びづらいなぁ。 「先輩で年上の人を会ってすぐ呼び捨ては申し訳ないので、大和さんって呼びますね。」 軽く呼び捨てを遠慮しつつ、呼び方を提案すると、おー。樹は礼儀正しいなぁと言いながら名前で読んでくれるなら何でもいいわ。とちょっと嬉しそうに言ってる。   ちょっと違和感は感じたが 特に気にする事はなかった。
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