僕らは…

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俺のことはまぁ知らないだろといい、そのまま自己紹介の続きをしてくれた。 唐沢 大和(カラサワ ヤマト)21歳 有名国立大学建築学科2年。 身長は178cm 体重も知りたい?と色気たっぷりに言われた。 入所は小学5年の時らしい。 でも、このクラスに入ったのは高校卒業してからで昔はあまりやる気なかったんだよと笑いながら言っている。 大学は歳だと3年のはずだか、高校卒業前に一人暮らしを始め、高校時代にバイトはしていたが大学に入る前に生活費を貯めたかったそうで1年遅れで受験した為、学年が1つ下と教えてくれた。 大人っぽさと落ち着いた雰囲気。 細身のすらっとした手足にすっときれいに伸びた背筋、色っぽい黒髪眼鏡、左目下の涙ボクロが年上の女性に好まれそうだと男ながらにうっとりしてしまった。 なぜ高校卒業間近の大事な時期に一人暮らしなどとは思ったが、初対面の相手に色々聞くほど無神経ではないので心に止めておく。 「あっそうしたら、琉生と同じ大学で学部も一緒で学年も一緒ってことだな。ちょうどいい。りゅーせーっ」 えっ突然どうした? 何、言い出した? あの紫藤琉生を呼んだよね? 「なんだよ、大和。  でけー声で呼ぶなっていつも言ってんだろうが。普通に呼びに来い。」 「いや、呼びに来いってお兄さん年上だからね。君がどれだけ凄くても年長者は敬いなさいっておしえてもらわなかったのかね。 樹を見習ってほしいな。」 「誰、こいつ。」
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