サラダがメインになった時

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たまに会う廉は明らかにスマホを気にしてる 「桜」からはツイートないよ! と心の中で呟きながら私の心の中は罪悪感 でいっぱいだった いつか言わなきゃな ごめんね廉… 私はその日、別の事で廉に報告しなければならない事があった 数日前同じ系列のホテルのレストランで人が足りなく3ヶ月出向してくれないかと言われた 私はそこのシェフを尊敬してたので廉に聞きもせず 「行きます!」 と返事をしてしまった ちょっと廉と離れてみよう… それと同時に「桜」とは言え 私以外に心を許しはじめた廉が許せなかった だからある賭けをする… 母と同じく男で失敗したくない 失敗するくらいなら自分で力をつけて生きて行く その決断が必要な年になっている 「ねえ、廉…急なんだけど4ヶ月別の ホテルに出向しなきゃならなくなったの 通えないから泊まり込み」 「えっ?4ヶ月も?」 「そう4ヶ月」 「わかった、必ず帰ってくるんだよね?」 「うん、帰って来るよ」 「じゃあ気をつけて、変な男にひっかかる なよ?」 引っ掛かってんのはお前だよ!
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