サラダがメインになった時

20/23
前へ
/23ページ
次へ
「………あっ!お店に一緒に来た女の人 は?」 「あの人はワインの学校の講師 どんな料理を勉強してるかわかって 欲しくて、お願いして行ってもらった」 「………」 「桃?……まだ何か不安ある? まだ、男の何を信じればいいの? ………かな?」 「………」 「ずっとその言葉聞いてきたもんな? 俺はまだ桃にとってその男のくくりの 中の存在?」 私は心の中で呟いていた 違う!廉は違う! 私はそう思っていたはず なのに何故あんな事を… 「廉……ごめんね 信じきれてなかった…」 「いいよ…俺も言ってなかったのが悪い それに…おばさんの苦労見て来たん だもん仕方ない」 「……」 男の何を信じればいいの? 信じてないから裏切られるとしたら 私も廉を信じきれていなかったのに… 「桃は俺を信じたくて桜になったんだよ ね?桜とのやり取りでわかったよ」 「廉…」 廉は私の全てをわかってる だから全てを許してくれる 「桜」が私とわかっても… 私を信じてくれていた やっぱり… なくなったら生きて行けない空気…
/23ページ

最初のコメントを投稿しよう!

43人が本棚に入れています
本棚に追加