サラダがメインになった時

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そんなこんなで 私達は卒業してそれぞれの学校に進んだ お互い休みの日は会える様に ゆる~い部活に入り 慣れないラインをはじめ どうにか3年を乗り切った その3年の間に私は調理師になる夢を持ち いつか自分のお店を持ちたいと思いはじめて いた時 廉がお洒落で美味しいカフェレストランを見つけてなけなしのお金で安いランチタイムに行った 「廉!私絶対こういうお店出す!」 「えっ?まだサラダしか食べてないじゃん」 「たががサラダ、されどサラダ! サラダからシェフの気持ちわからない?」 「……?」 「ランチだからのとりあえずのサラダに 思える?」 「確かに…」 「これから私の料理を召し上がって下さい って、このサラダ言ってるよ」 「サラダが言ってる?」 「そう!これから幸せな時間を召し上がれ って…」 「そ、そうだね…」 廉は驚いていた… 私はあまり今まで自分の意思表示をしなかった と言うかいつも一緒の廉が私が思っている事を察知してくれるからその必要が無かった
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