星空を見上げて

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 なんだか見覚えのある男子が、公園にいることを。  何してんだろう。  まさか、私と同じように星を見たいとか?  ……ないか。  そんな都合よく、私みたいに星空を見るのが好きな人なんていないよね。  私がそう思ってその男子のいる公園の横を通り過ぎようとすると、私が物音を立ててしまったのか、彼がこちらを見た。 「……っ」  視線を彼から外そうとしていたところだったのに、彼がこちらを見たせいで視線を逸らすタイミングがわからなくなってしまった。  どうしていいかわからないでいると、彼のほうから会釈をして、そのまま視線をそらしてくれた。  ありがたいけど……。  彼はまだ公園で何かしているみたいだったけど、私はそれ以上そこにとどまっているとまた目が合いそうで怖くて、その場を去った。  そのまま家に入り、ご飯を食べて寝る準備を済ませると、今日一日のことよりもさっき会った男子のことを考えてしまった。  今日もいろいろあったはずなんだけどさ。  さっき公園にいるところを見かけた男子のことがなんでか印象に残ってるんだよね。彼、よく見かけるんだ。
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