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「なん? 嬉しそうな顔して」
「んー? 別に……」
トモヤは靴を脱ぎながら、真っ平らな声で返した。
顔を隠すように俯き、近付いてくる……。
「どした? なんかあっ――! うわっ! ばっ! ちょっ……! 冷てっ!」
俺の横っ腹に、ビニール袋が押し付けられた。
「冷たくて、気持ちいいでしょー」
「いや、冷たいにも限度があんだろ……」
いたずらっ子のような笑顔を見ながら、そういうことか……、と一人納得した。
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