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第1話
高校1年の春
「や、止めてよ…… 」
「お前の女々しい顔がムカつくんだよ」
僕の名前は相沢歩。僕は連日、同級生からいじめを受けていた。そして今、僕はワイシャツの胸ぐらを掴まれながら鬼のような表情で僕に顔を近づけてくる男子生徒は竹本裕樹。
正直、見た目も高1にしては身長も高く、耳にピアスまでしている。いわゆるDQNっていう系統なんだけど……
「どうすれば許してくれるの? 」
僕は唇を震わせながら慎重に言葉を選びながら声を絞った。もう殴られるのはコリゴリだ。
「お前のその弱そうな態度が気に入らねえ。だから俺がお前をイメチェンしてやるぞ」
すると僕がかけている眼鏡を強引に奪って、ニヤリと笑みを浮かべて思いっきり踏みつけた。
バキッ
「ぎゃははは、おもしれえ。写真撮っておこうぜ。これマジ最高だからLINEのアイコン画像にしてやる」
竹本君はスマホで僕の姿を何度も撮影しながら大笑いした。そして
吐き捨てるように手を振りながら屋上を去った
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