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ガラガラ
少し気になった僕はチラッと転校生の顔を見た瞬間、身体に衝撃が走り思わず目を丸くしてしまう。
「初めまして、長谷川美雪です」
「ミユキちゃん…… 」
緊張のせいだろうか? 控えめな口調で挨拶する彼女は幼稚園の時に仲良かった初恋の女の子だった。父親の仕事の関係で引っ越しをしてしまったが、こうしてまた再開できるとは思わなかった。
「あのはにかんだ笑顔。変わっていない……」
すると、窓側の後ろ側に座る僕の近くへやってくると、ニコッと笑みを浮かべて軽く手を振ってきた。すると何故だか僕は反射的にノートで顔を隠してしまう。
〈今の僕じゃ、とても彼女に胸を張れない…… でも少しは学校生活に希望が持てた〉
だが、そんな淡い希望は悲しみの絶望へと転落していった。
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