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手を縛っているので、着物の袖は抜けない。
中途半端に乱れた薄桃色の襦袢。真っ白な肌と黒い髪。あまりの美しさに呻きそうになる。
信継は帯を抜き取り、詩の胸から腹までをそっとはだけさせる。
「…っ」
跨った詩の腰がくねる。
目隠しをしていても視線を感じ、恥ずかしいのだろう。と信継は思った。
詩はカラダをよじらせる。
ーーいい…眺め…だ
優しくしたいのに、優しく出来る気が一切しなかった。
一晩。
牙蔵は“何もなかった”と言った。ーーとはいえ事実、一晩、詩はあの芳輝殿とーー
カッと信継の頭に血がのぼる。
この姿をーー見た…?
…まさか…触れた…のか?
指一本でもーー
怖がらせたくはなかった。
だが、ささやかな胸のふくらみもーー美しく女性らしいカラダの曲線もーー
髪の毛の一本さえ…
「全て…俺のものだ…」
低く呻くように口に出すと、信継は詩に覆いかぶさった。
くつわの上からも口づけを落とす。
「…っ…」
互いの吐息が混ざるーー
信継は詩の頬に口づけ、小さな胸の先端を食んだ。
「…んん…!」
大きな口を開けて舌で転がすと詩はビクンと身をよじる。
視界を奪われた分なのか、いつもより息が荒かった。
信継は詩の片側に身を下ろし、胸を愛しながら手を滑らせていく。
少し押せば床にくっつきそうなほどぺったんこな下腹。
すべすべとなめらかな肌に大きくて武骨な手をゆっくり滑らせ、詩の腿を撫で上げた。
「…ん…」
詩ははあはあと息を継ぎながらぶるっと震える。
細いが形のいい足の線は十分大人の女子のものだ。
信継は固く閉じた詩の足の間に手をそっと差し込む。
「ん……」
そこに触れると、詩の足の力が一瞬わずかに緩んだ。
すかさず隙間に割り込むように攻めると、溢れる蜜が指に触れる。
ゆっくり動かすと、それはどんどん溢れてくる。
「ん………ぁ…」
詩は眉根を寄せ首を左右に振っている。
「…詩…悪いが…待てない…1回目は…今すぐ」
信継はすばやく着物を脱ぎ捨て、詩の両足首を掴んだ。
「…欲しい」
「…ん…っ」
詩の眉根がますます寄り、足に力が入る。
ーー薬の…影響か…?
嫌そうに見えるその様子。
信継は口を真一文字に引き締め、半ば強引に詩の膝頭を開いてグッと畳に押さえつけた。
「……っ……」
赤い花びらのようなその場所。
いつも以上に大きく怒張する自身を詩に押し付ける。
詩はグググっとゆっくり圧迫され、ブルブルと震えた。
「……んっ……んんっ……んんー!…あっ…ぁ」
くつわを噛みしめる詩の唇から悲鳴のような声が漏れる。
「…はっ…」
ゆっくりじわじわと温かな詩の中に自身をねじ込んだ信継は、胸の奥から息を吐いた。
包み込むように柔らかいのに信継をぎゅっと締め付ける詩の中ーー複雑な襞の一つ一つがピクピクと震え、芳醇な蜜が溢れてすごく熱い。
そのまま詩が慣れるまで信継はじっとカラダを合わせる。
詩の中も、下腹もピクピクと小刻みに震えていた。
ーー愛おしい…
信継は詩を見下ろす。
自身と繋がって、組み敷かれている詩。
こらえるように浅い呼吸を繰り返す。
その両手は頭の上で縛られ、目隠しとくつわをーー
妖しい術にかかった、それでも信継を受け入れようとしてくれる詩。
その声を聞きたい。その表情を見たい。信継はそう思う。
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