1人が本棚に入れています
本棚に追加
好きになったのは、好きと言われてからだった。
それが本当に好きという感情かどうかは、若い私には理解する暇もなく。
今思えば、あの時の気持ちは多分
『好きと言われて、好きに気づいた』
ではなく、
『好きと言われて嬉しかった』
のだったと思う。
恋人になる条件というのは比較的曖昧で、人間は他の動物よりややこしい考えで、ねじ曲げにねじ曲げた結果が恋なのだと勝手に結論付ける。
つまり、何を言いたいのかと言うと、
付き合ってから、「あの人の何処が好き?」という質問に答えられる人は半分より少ない。
そりゃそうだ。
付き合う前は外側しか見ていないのに、付き合って暫くしていきなり内面をさらけ出されるというのは、余りにも残酷だ。
百年の恋も冷めるというが、ぶっちゃけ若いやつなんてSEXを求めてるだけで、それを目的とした恋人ごっこは3ヶ月ともたないだろう。
最初のコメントを投稿しよう!