悩める女子高生

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悩める女子高生

 ――というわけで、取材当日。 「っていうかナミ先生。何なんですか、その格好は」  普段通りのジャケットスタイルで一緒に歩く原口さんが、私の服装を一瞥(いちべつ)して半目で言った。 「いや、だって学校に取材に行くんでしょ? ヘンな格好して行けないじゃん。ってワケで私も考えたワケさ☆」  私も一応、キッチリしたコーデを選んでみた。白無地のカットソーに、黒いテーラードジャケット。バリキャリほどはビシッと決まってないけれど、それなりにイケてるコーデだと自分では思っている。  んが。 「それにしちゃ、パンツの丈が短すぎでしょ。なんでショーパン!? そこは長めのパンツでよくないですか?」  どうやら彼は、私が美脚を披露していることが気に入らないらしい。 「あー、うるさいっ! 一応、若さも出してみたかったの! 別に生足じゃないからいいじゃんよー。ちゃんとストッキング穿いてるし」 「そのわりには、ハイヒールじゃなくてフラットパンプスなんですね」 「…………。ヒール高い靴、苦手なんだもん」
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