1作目 霧のむこうのふしぎな町

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1作目 霧のむこうのふしぎな町

 記念すべき第1冊目は、迷うことなくこの本です。 表題:霧のむこうのふしぎな町 著者:柏葉 幸子  お気付きの方もいらっしゃるかもしれませんが、私のペンネーム、キリノ マチはこのタイトルからつけたものです。  私がこの本に出会ったのは、小学校五年生くらいだったでしょうか。昔のことすぎて、記憶が定かではないのですが、家族にこの本は面白いから読んでみろと勧められたのです。  案の定、どっぷり柏葉幸子ワールドにはまって、しばらくは彼女の作品ばかり読んでいました。他の本も、この読書記録で書きたいので、このページでは名前は挙げませんが……。  あらすじは割愛しますが、この話は、スタジオジ〇リの千と千〇の神〇〇の元になったとも言われています。  ただ、映画化は難しいと判断されて、ストーリーは全く別のものになったようです。それでも、オマージュ作品というのが分かるように本に登場するピコット婆さんは、湯〇婆そっくりです。ピコット婆さんのモットーは『働かざる者食うべからず』。湯〇婆にも通じますよね。  それが原因で、本の作画を担当したイラストレーターの方と出版社がどうやら揉めてしまったようで、あるときから表紙絵がガラリと変わってしまいました。  私としては、絵も含めて大好きな作品だったので、それはそれはがっかりしたのですが、最近出た愛蔵版では、和解されたのか私が子供時代に読んでいた方の絵に戻っていました。  この本に出てくる料理はどれも美味しそうで、主人公が酷評している黒パンにマヨネーズとたくあんを挟んだサンドイッチでさえ、私には好ましく思えます。  主人公の働き先の本屋の女性は食に無頓着らしく、このサンドイッチと一緒にひじきとちくわの煮付けをつつき、ジャムの入った紅茶を流し込んだあとは、うめぼしをぽいとするらしいのですが、私が大人になったせいなのか、それはそれはありじゃない?と感じてしまいます。  本の素晴らしさは、家にいてもどこにいても場所に関係なく、様々な体験ができることだと思いますが、その醍醐味を教えてくれたのが、この一冊なのです。
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