祈り

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   「待って・・」 静かに振り返るとそこにはまるで神々しい光をまとった聖女の様な女性が立っていた!   「マリア・・別れを告げずに旅立つ俺を引き止めに来たのか?」   「違うの、ただ・・あなたの幸せを祈らせて」   彼女はそう一言つぶやくと静かに目を閉じ祈り始めた! 静寂の中バスは通り過ぎて行った。 走り去るバスを片目で追い、また視線を一心で祈る彼女に移す。 再び訪れる沈黙の中静かに時が過ぎていく。 10分・・   20分・・ 彼女はひたすら祈り続ける。 目にはうっすら涙が滲んでいた。
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