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遥とは普通に話す。
だからと言って、跡継ぎの話しをするのを止めた俺。
『和樹も遥さんも生き様を背中で語るんよ』
そう俺に教えてくれたのは、恭平。
俺にはまだ、その言葉が分からない。
確かに、恭平と比べたら言葉数の少ない父さんと遥。
だからこそ、憧れる部分は多い。
『和馬、レンチ』と言った父さんにレンチを渡しながら思う。
父さんや遥の真似は出来ない。
だからこそ、俺は俺自身で、道を切り開く必要があると。
誰かの人生ではなく、俺自身の人生なんだから……
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