736人が本棚に入れています
本棚に追加
/332ページ
プロローグ
何から話したら、良いのだろう?
疑問に思う私は、和樹に相談した。
すると和樹は言ってくれた。
「爺さんは、俺達の大切な家族だ。この世から居なくてもな。だから、爺さん抜きでは、何も話せねぇだろ?大丈夫だ。裕香は裕香なりに頑張ってきたんだからな」
和樹が言ってくれた言葉に頷いた私は、お爺さんが亡くなった日の出来事から話そうと思えた。
あの日から繋がるのは、今。
絶望を味わった幼い日の私には、現在大切な人達に囲まれている。
いつでも笑い声が絶えない家族が私には居る。
そして、愛する夫の和樹も……
最初のコメントを投稿しよう!